一般質問初日の2番目に質問しました。
今回は①情報システム標準化・DX推進について、②高齢者の見守りについて、③観光資源の整備についての3点について質問しました。
情報システム標準化は、システム運用経費を3割削減するはずの話が、逆に2倍にもなるという令和最大の失政です。何故かマスコミも殆ど取れ上げない大問題です。総務常任委員会でも81百万円の運用経費が移行後には181百万円、約2倍になることが示されました。これでは来年度の予算が組めないので国・県に財政措置を取るように働きかけを迫りました。市長会で要望しているとの答弁でした。
DXについての赤磐市の担当部署は、総務部のデジタル推進室ですが、DXは全ての部署に関わることなので、普通なら総合政策部でデジタル推進課として担当するべきです。DXに対する取り組み姿勢が組織図からも見えてきます。
最近私の町内で「孤立死」が発生するところでした。「孤立死」とは死後8日以上経過して発見されたケースです。「孤立死」を防ぐには、自宅で一人住まいの方の見守りが一番肝心です。そのために最近のICTを使った見守り機器購入への助成が必要ではと提案しました。
高齢者の見守りには、一人暮らしの高齢者がどこに何人いるかを把握するのが対策の出発点です。しかし、赤磐市ではそのデータを持っていません。これでは有効な対策を打ちようがありません。資料請求をして入手した地区別の年齢別人口データから、自作した地区別の年齢構成比率のグラフを見せて、まずは地区毎の一人暮らし高齢者を把握し、地域の組織である町内会や老人クラブと連携して見守り体制を築くことが必要ではと迫りました。
老人クラブへの援助は老人福祉法で定められた地方公共団体の努力義務であるだけでなく、老人クラブは地域の高齢者を支える力となっています。過疎地域持続的発展計画(案)の中にも「在宅高齢者対策は老人クラブ等との連携により展開していく」としています。行政の重要な連携先として市老連からの要望にも真摯に向き合うように要請しました。
赤磐市には備前国分寺跡と両宮山古墳という国指定の史跡が並んであります。ところが国分寺跡へは進入路も整備されず、駐車場やトイレもありません。更にセイタカアワダチソウやススキが生い茂っており観光客が来られるような場所ではありません。隣の両宮山古墳は、二重周濠を持ち、内壕には今も水をたたえている岡山県下唯一の古墳です。ところが後円部の周壕は土で埋まっており、外壕に至っては今では見ただけでは全く分かりません。教育委員会は文化財として保存、調査をしているだけで、観光資源として生かす姿勢は全く見られません。現在進めようとしている新拠点の「公共ゾーン」は「観光資源へつなぐための玄関口」とするとしていますが、玄関を作っても肝心の座敷がこの状態では、誰も中に入る(赤磐市に来る)気にはならないでしょう。
その証拠に、総社市の造山古墳ビジターセンターは2023年は2万5千人が訪れたそうですが、教育委員会が掲げる令和10年度の備前国分寺跡への来跡者目標は僅か600人、山陽郷土資料館の来館者目標数は2800人です。桁が違う目標を恥ずかしいとも思わず堂々と掲げているのが今の教育委員会の実態です。
市役所脇にある山陽郷土資料館も、小学生の地域学習の場としても歴史の現場である備前国分寺跡周辺に移設するべきです。
総社市の「吉備路風土記の丘自然公園」のように、地元県会議員にも協力していただき「備前風土記の丘自然公園(仮称)」として岡山県に整備予算を付けてもらって整備しませんかと提案しました。市長も理解を示してくれたので、早期に実現されるよう期待したいと思います。



