あかいわエコメッセが主催した、原発をとめた元裁判長樋口英明さんの映画と講演会に参加しました
色々気付かされるところのある講演会でした。原発の本質はただ二つ①人が管理し続けないといけない、②人が管理できなくなったときの事故の被害は想像を絶するほど大きい。電気代と安全を比較してはならない。一度の事故で大企業100年分の利益が飛んでしまう発電方法にコスト論は通用しない。太陽光、風力発電のコストはもうすぐ原発と変わらなくなる。そういえばペロブスカイトが実用化に近づいているともいわれていました。火山地帯のある国で原発があるのは日本と台湾位しかない。原発立地地域の基準地震動より、実際に発生した地震動の方が大きい、更にハウスメーカーの耐震性はもっと高い(わが国の原発の耐震性は極めて低い)。
ただ一点樋口さんも挙げられていた、南海トラフ地震は30年以内に70%の確率で起きるというが、これは政府、防災関係者は固執していますが、地震学者はこれには異論を唱えています。詳しくは「南海トラフ地震の真実」(小沢慧一、東京新聞)をお読みください。阪神・淡路大震災、北海道胆振東部地震、熊本地震、能登半島地震、どこも地震が起きるまでは何も言われてこなかった地域です。熊本、石川県は安全だという理由で企業誘致をしていました。今の技術では地震予知はできないことがはっきりしたため、”地震予知”から”地震予測”に変わりました。この事実が全くアナウンスされていない。今回の台風10号の進路予想。見えている台風、様々な気象データがあっても今日、明日の進路さえ分からない。まして地下の地殻変動による地震はいつどこで起こるかは予測できない。言えるのは日本では地震はいつどこで起きても不思議でないので注意しておく、これしか言えない。
樋口さんは本来現実を直視する保守に原発問題を考えてほしいと「保守のための原発入門」という本を出版されたということで、早速会場で購入しました。





