今回は一般質問のトップバッターとして①事務事業の見直し、②備前国分寺跡の観光地化、公共施設等総合管理計画の実行の3点について質問しました。

 事務事業の見直しについては更に細かく(1)福祉タクシー券、(2)敬老会助成金、(3)高校生通学費補助金、(4)学校体育館の空調工事の4点について質しました。

 まず、福祉タクシー券については、支給対象者を住民税非課税世帯ではなく、多くの自治体が実施しているように所得要件を外して運転免許証を返納した人など高齢者の移動支援事業に切り替えることを迫りました。岡山県内でも新見市、美咲町などが既に所得要件を外して実施しています。

 敬老会助成金については75歳以上が2割を占め得る時代にそぐわない時代錯誤の制度であり必要性も政策効果も薄く見直すべきだと訴えました。市長も記者会見で「限られた財源を本当に必要な分野に使っていく。事業目的・効果を検証し廃止・統合を含めて検討する」と表明したばかりです。区長から継続の声があったというこらいでこのレベルのことさえできないのであれば、後に言う公共施設の見直しなど到底で期待できません。

 高校生の通学費補助は前田市長の英断で今年度から大幅に拡充されました。これは大いに評価したいと思いますが、ただ1点、通信制高校生は補助対象から除かれています。通信制高校は自宅学習だけでなく、通学型の全日制に近いところもあります。神戸市はハッキリ通信制も入れています。岡山県でも吉備中央町などが明記はしていなくても学校教育法上の高校として通信制高校も除外していません。通信制高校に通われている保護者は、「行政から差別を受けているようだ」と嘆かれています。実態も調べずに通信制というだけで対象外にするのは教育者のすることではありません。

 学校体育館の空調工事は令和9年度から13年度までの5年間でに行うとの計画ですが時間がかかりすぎます。12年、13年度になる学校の児童、保護者は納得できるでしょうか。行政の都合である+予算がないだけで片付けず前倒しができないか、遅れる学校には大型扇風機だけでなく、他の手段はないかを迫りました。

 予想通り全て検討いますという答弁であり、結果は3月の来年度予算で確認します。

 備前国分寺跡の観光地化は今まで5回取り上げていますが、案の定未だに具体的には何も検討していません。手始めにするべきススキ、セイタカアワダチソウなどの雑草を取り除くため、表土を5~10㎝取り除いて芝の種子吹付けをするのは法的に可能か否かを問うたら、可能だとの答弁は引き出しました。

 ただ、文化庁からは両宮山古墳を含めて2028年度までに観光振興に向けた保存活用計画を作るよう指示されているとのことで、今後に期待したいと思います。

 赤磐市の公共施設等総合管理計画は10年前に作られて50年で公共建築物を50%削減するとしていますが、10年経過した現在全く進んでいません。公共建築物のほとんどは昭和45年以降の建築です。昨年熊山支所、公民館を取り壊しましたが今はまだ前兆で、今後修理の必要性は一気に顕在化してきます。公共建築物で大きく占めるのは庁舎、公民館、学校です。

 支所・出張所の来庁者は今でも少ない。赤磐市でも「行かない窓口※」を進めており、今後わざわざ支所まで出向かなけれなならないことは急速に少なくなります。今の規模の庁舎を構え、職員を配置しておく必要も余裕も無いはずです。

 ※住民票等のコンビニ交付、オンライン申請、生成AIによるホームページへの問い合わせ等

 公民館も旧町時代に建てられた同種の施設をそのまま全て残しておく必要はありません。利用人数の少ない公民館を集約して公民館、ホール機能を備えた複合施設としての市民会館を建てないかと迫りました。

  8月に総務常任委員会で視察に行った美咲町は、青野町長が「人口が減少するなら、行政・施設・財政の規模も適正化する必要がある」として「賢く収縮する」(スマート・シュリンク)を掲げて行財政改革を進めており、全国から最も注目されている自治体です。

 この視察に財務部長自ら同行されたのは執行部も危機感を持たれている証拠と思われます。また、この公共施設管理計画、行財政改革を進めるために赤磐市は7月に政策支援員を委嘱しています。

 削減は取り壊しだけでなく、売却、地域移管、民間移管、統合もあります。将来の子供達から「あの時代の大人は何をやっていたのか」と言われないために(青野町長の言葉)最早計画段階ではなく、実行段階です。前田市長の実行力を期待したいと思います。